国際的な特色を持つIWTに対し、金融機関はIWTへの疑わしいつながりを報告する重要な役割を担っています。しかしながら、Egmont Centre of FIU Excellence and Leadership（ECOFEL）の最近の報告書では、世界の金融情報機関（FIU）から野生動物犯罪に関する金融調査は頻繁に行われていないことが報告され、これはおそらく「金融情報の精査の不足」が原因であるとしています。
このセクションは、金融機関がより多くの、より質の高い「疑わしい取引の届出（STR）」を上げることを奨励し、支援することを目的としています。
国ごとにさまざまな疑わしい取引の届出のテンプレートがありますが、何を報告するかについては国際機関から明確なガイダンスが出されています。金融活動作業部会（FATF）、国連薬物犯罪事務所（UNODC）、ウォルフスバーグ・グループを含む組織に共通するテーマは、法執行機関が全体像を把握できるようにするためには疑わしい取引の届出の質が最も重要であるという点であり、それに沿って以下を含める必要があります。
- 個人または団体が直接的または間接的にIWTに関与している疑いの理由
- 誰が何をしているのかの整理
- 誰が、誰と
- いつ
- なぜ
- どこで
- どのように
Safaricomのマネー・ローンダリング報告担当者（MLRO）、Agnes Magero（アグネス・マジェロ）氏が、ケニアにおけるIWTの法執行活動の支援を紹介します。
